モノが多い日本

この記事は、2018年1月22日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:坂本真由(株式会社SOWAKA・代表)

こんにちは。

名古屋を中心にリノベーションを提案している株式会社SOWAKAです。

住まいを探すとき、造るとき、「収納スペースはできるだけたくさん」と思われている方は多いはず。

モノが収納スペースに入りきらなくて、本来くつろぐスペースにモノが溢れてしまい、ゆっくりも出来ないなんて本末転倒ですよね。

最近は「持たない暮らし」という言葉が増えて、書店には関連の本も増え、テレビの特集などでも取り上げられたりと、モノの多さを見直す風潮が大きくなってきたようにも感じますが、まだまだモノが溢れている家庭も多いのではないでしょうか。

世界各国の暮らし

「地球家族」TOTO出版の写真集の企画で、「家の中の物を全部、家の前に出して写真を撮らせてください」という世界の平均的家族の持ち物と暮らしをレポートするプロジェクトがありました。

戦火のサラエボから、モノのあふれた日本まで、世界30ヵ国、その国での「中流」と呼ばれる家族の持ち物全てを外へ持ち出して、カメラに収め紹介されています。

高級車を4台持つクウェート。

1頭のロバで毎日40分かけて水をくみに行くアルバニア。

自家用飛行機2機と4頭の馬をもち今日を楽しむアイスランド。

2週間も食べられなくてもすべて神様が決めることというインド。

生きていることが成功の証というグアテマラは驚くほど物が少ない。

テレビも飛行機も見たことがなくても仏に守られているかのように静かに暮らすブータン。

物質文明の先端で信仰生活になぐさめを得ているアメリカ。

環境や人口といった地球がかかえる問題を考えると子供の未来が不安だというドイツ。

そして…物があふれる日本。

沢山の写真を見るだけでも、色々と考えさせられました。

私たちは引っ越しする時でもない限り、家の中のモノを全部把握することなんてないと思います。

写真を比較してみれば一目瞭然ですね。

確かに国やライフスタイルの違いもありますが、日本に住んでいる私からすると、上の写真の方が見慣れているので、下の写真をみると驚きます。

新築やリノベーションを計画する際、収納スペースの計画は重要なので一度はお客様の現在の住まいに伺い、どのような生活をされているのかを拝見させていただく場合があります。

ただ現状のモノの多さに合わせて収納スペースを確保しようとは考えていません。

これからどのような暮らしをしたいのかによっても、全く変わってくる場合もあるからです。

あなたの家にはどんなモノがある?

便利だから、いつか使うから。

よく聞く言葉ですが、自分たちがこれからどのような住まいでどのような暮らしをして行くか。

私自身もよく考えていきたい課題だなと感じています。

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