災害は忘れた頃に・・

この記事は、2016年11月18日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

先月の28日に弊社は8期目を迎える事ができました。

よくある何周年記念キャンペーンとか社内でパーティーをしたとかは全くなく、1時間程前に車を運転している時に思い出した。

そういえば8期目になってた・・・(笑)

忘れていたといえば、震災。

震災は忘れた頃に来ると昔から言われている。

中部地方に地震がいつきてもおかしくないと報道されてからだいぶ経過した。

私が20代前半の時に耐震工事が盛んに行われていた覚えがある。

当時はリフォーム屋さんへ耐震補強工事を依頼する人も多く、15年位経過した現在、その建物たちも古くなり中古物件やリノベーションでお目にかかる事がある様になった。

この写真、調査に行った時に撮ったもの。

内部を耐震補強して・・・と不動産会社のセールストークを散々聞きながらも見えてくるものは粗悪なものばかり。

感じるものは傾いた床。

外部に回ってみるとステンレスヘアライン仕上げの耐震補強金物が!

高かっただろうに・・・とスタッフと呆れながら指をふれたらコロンっ

カバーが取れてしまった(笑)

ずっと笑いをこらえていたから、さすがに笑ってしまった。

お分かりでしょうか?

外張り断熱の金属サイディングが張ってリフォームされているのですが、

この外壁、ガルバニウム鋼板の裏に断熱材(発砲ウレタン)がついているので、断熱改修には良い。

でも、要はトタンの裏に発泡スチロールが付いているのと同じなので金づちで叩けばベコベコに凹む。

穴が開くかも。

だから、そんな外壁材の外から耐震金物を付けても凹むだけ。

地震が来たら何の役にもたたない。

ん? 待てよ。  

なんでコーチボルトで締め付けているのに金属サイディングが凹んでいない?

ボルトの締り具合を見ようと無謀にも指で確認しようと触れた瞬間、ポロンっ

ボルトが抜けて地面に落ちた。

ここまでヒドイと呆れてしまう。

こんな感じでただ取り付けてあるだけの物件もよくある。

耐震補強に500万円かかったらしく、補強分をプラスにして販売していたので売主には申し訳ないけど、買主であるお客様には1円の価値もないと伝えた。

その物件、直そうと思っても直しきれない。

お客様にとって命がけに近い物件探し。

私が一緒に立ち会っているって事はお客様が真剣だってこと。

責任と善良な心をもって一生忘れられない言葉を伝えなければいけない。

まぁ、いつも言いたい事をズバッと言ってしまうのですが(笑)

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