お客様とワタシの関係
この記事は、2016年2月19日に公開したブログのアーカイブ記事です。
執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)
名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。
今日は朝9時に電話があったお客さんの家でキッチンの蛇口交換の立ち会いをしてきました。
近年、リフォームをするなら3社は相見積りをしましょう!という流れがあり、Webやお客様からのご紹介も数社相見積りとなっている事が多い。
それだけ不信感がある業種なんでしょうね。
たまにタウンページで探してくださり新規のお電話をいただくのですが、ガッカリしてしまう大人に出会うこともある。
工事の大小に関係なく基本的にはお仕事をお断りする事はないので伺って話を聞いてみると、調整をすれば直る事案に相見積5社ほど声をかけているとの事。
他の会社は断って帰っていったとお客様はご立腹な様子。
「で、あんたはお金かかるの!?」
たぶん、他の会社の人達も同じ気持ちだったんだろうなー なんて考えながら
「出張代で5000円ですね」
プラスのドライバーで直る内容を『色々とリフォームするから電話では伝えきれない』と呼ばれた訳で。
内容を聞いてみると、そのうちにここをこうして、ああして・・
などと1時間ほど工事する必要のない夢を聞いたうえで、木製建具の調子が悪いから調整してと。
案の定、追い出される勢いで罵声を浴びました(笑)
「詐欺だ、上り込んで高額請求するなー」
「そうですか?私は〇〇さんが色々話したいとおっしゃるから来たんですよ?」
と言いながら鞄の中にいつも入れてあるドライバーで調整して30秒で完了。
お金は要らないから大事に使ってくださいねー
と帰ろうとすると、一変して手を合わせながら
「あんた、何て名前?これからウチの建替えは全部あんたに任せるわ」
「ありがとうございます。 名前はさっき渡した名刺に書いてあります 失礼します」
急いで靴を履いて現場を後にしました。
もう70過ぎたお爺さんなのに建替えするかぁ・・・
最初から直してって言ってくれれば「いいよ」って言うのに。
名刺を出した時に手に取って見ずにポケットに入れてしまっては、ワタシとお付き合いする気なんてサラサラ無いんだから仕方ない。
昔は信用していた工務店があったのだろうけど、時代と共にいなくなってしまったんでしょう。
そして、何か嫌な思い出があってこんな対応だったのでしょうか。。。
話は戻りますが今日のお客様は5年前に工事が終わってから、いつも何かある度に友達を紹介してくれたり困り事があればまずは電話をくださる方。
「キッチンのシングルレバー水栓が壊れて困ってしまった 今日の昼にお客さんが来るから直したい」
弊社の主軸はリノベーションの設計施工だが作ったら終わりではない。
引き渡しをしてからこそが長いお付き合いの始まり。
大事なお客様からHELPがあれば通常ではできない事でも最優先で取り組むのは当たり前のこと。
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