好きな街に住むための選択

この記事は、2020年2月17日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:坂本真由(株式会社SOWAKA・代表)

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの坂本です。

我が家の子どもたち、元気を通り越して騒がしい。

最近よく思うのですが「この環境だからこそ、娘たちは騒ぐことができるんだ」と。笑

長女が1歳になる頃、賃貸暮らしだった名古屋市から尾張旭市にある中古住宅に引っ越しました。

1歩、2歩と歩くのがやっとだった長女も、あっという間に10歳です。

当時は、土地や中古住宅の物件を探している中で、いい物件と巡り合っても先に買い手がついていたり、実際目で確かめたら何か違うと感じたりで、なかなか進まない時期もありました。

ですが、こういったものは縁だからいつか巡り合えると信じながら探すなかで、今の物件と出会ったのです。

当時、私たち夫婦が大切にしていたのは、これから住まう環境の豊かさでした。

そして巡り合ったのが、自然豊かな尾張旭の環境だったのです。

特別じゃない日が特別になる

ある日の休日、私はソファに座りながら窓の外を眺めていました。

「いい天気だな〜」

ん?

何かがこちらを見つめている!!

なんだ!?猫でもない、たぬきでもない。

「ミーアキャットだ!!」

私は隣の部屋にいる子どもたちを急いで呼びました。

走ってきた子どもたちに驚いた動物は逃げてしまいましたが、私は興奮しながら「ミーアキャットがいたよ!!」と子どもたちに教えてあげました。

「えーすごいー!!」子どもたちも大興奮。

あまりに興奮したのと嬉しさで、母に連絡をしました。

すると、

「イタチじゃない?」

「え・・・そんなはずはない」

私はすぐに、ミーアキャットとイタチの画像を見比べました。

こちらが「イタチ」

こちらが「ミーアキャット」

「・・・似てる」笑

我が家に来てくれたのは、きっとイタチだったのでしょう。

小さな体をぐぅ〜っと伸ばし、部屋の中を覗き込んでいたのです。

そうですよね。いくら田舎だとはいえ、ミーアキャットはいないですよね。笑

でも、どっちでもいい!

こんな一瞬の出来事が、何気ない日々に楽しみを与えてくれたことが嬉しかったのです。

ふと、「この家、そしてこの地域やっぱり楽しいな」そう思ったワンシーンでした。

住まいも街も環境を楽しむ

田んぼが並ぶ田舎にひっそりと建つ、築43年の中古住宅を購入しリノベーション した我が家。

変わりゆく季節を感じることができるこの環境がとても愛おしく感じることがあります。

最近では、尾張旭も土地開発が進み、あちこちに新築住宅が建ち並ぶようになりました。

住まう人が増えることで街の発展に繋がることは嬉しいのですが、緑いっぱいだった環境が失われていく姿に、ちょっぴり寂しさを感じることもあります。

家の前に広がる田園は特別な景色です。

毎年春から夏にかけて広がる緑いっぱいの田んぼの稲を見るのが大好きで、この風景だけは無くなりませんようにと願いながら、稲が刈り取られた冬の田んぼで凧揚げをしました。

日々の幸せの見つけかた

先日、長女小学校では、学年最後の学校公開がありました。

一般的に10歳になる4年生は、1/2成人式と言われるそうで、学校によっては催し物があるそうです。

そして長女のクラスでは、将来の夢について個人発表がありました。

ひとりひとりが夢を語るなか、長女10歳にしてはじめて「産んでくれてありがとう」と一言、最後に言ってくれました。

「こちらこそいつもありがとう。」

家の歴史と共に成長してくれる子どもたち。

当時の要望をあれこれと盛り込んだリノベーション でしたが、やはり10年も建つと、使い方も暮らし方に合わせるように変わっていきます。

子どもが成長すると、部屋の使い方も変わる。

便利な家電が増えると、「どこに置こう、ここにコンセントがあればもっと便利だったな」

10年住んでみて、こうしたい、ああしたい。そんな要望はたくさんあります。

自分でどう捉えて変えるいくか、変えてどう使うかを考えることがおもしろい。

だからこそ、自分らしい使い道を決めることができるリノベーションを選択したのかもしれません。

SOWAKAでは今だけでなく、先を見越した提案もさまざまな視点からお伝えさせていただいていますが、変わりゆく暮らし方を楽しめる工夫もお伝えできればと思っています。

そして自分自身、一瞬一瞬を大切にできる暮らし方をこれからも楽しみたいと思います。

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