リノベーションをしないという選択

この記事は、2019年10月25日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通して暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

私たちに連絡をすると、しつこく営業されそう・・・

まだ迷っている段階だから嫌がられるかも・・

なんて考えている方も多いと思います。

リノベーション会社はほとんどが「しつこくない」。

なぜならば、半年から1年かけて打ち合わせをしてリノベーション工事に3ヶ月~4ヶ月かかるのでリフォームの様に1日~2週間で終わる作業では無いからです。

そして、部分的な交換ではなくて、暮らしの根本から見つめなおす期間でもあることから工事完成後のアフターメンテナンスまで重要になってきます。

例えば、コレを買ってください。としつこく買ってもらうとします。

商品を渡して代金をもらえば終わり。

でも、リノベーションは工事が完成してからが数十年と長い(笑)

家を買う時も同じですよね?

住み始めてからが長い。 

言い換えれば、住み始める為に買う。

リノベーション会社は断ることもある。

えっ??なんで?? 仕事でしょ?

前述しましたが、住み始める為にリノベーションをすることを考えればお互いに合う合わないがある。

相見積りで数社から見積書を出してもらい比較をする時代になりましたが、だいたい何処の会社も同じで、有名な上場会社だとかなり高い、大きい会社だと少し高い、小さな会社だと少し安い。

ただ、それが分かるだけ。

経費のかけ方が違うから仕方がない訳です。

ただ、知名度があったり大きな会社だと安心感がありますよね。

戻りますが、なぜ断るのか・・・

それは、お互いの為にならない時間を過ごしてしまうから。

打ち合わせをするということは、お客様にとって時間を使うことよりも同じ事を何度も話さないといけないということで、お断りをするにも依頼件数が多いとお断りする電話をする回数も増える。

私も初回訪問でお客様に気が無ければ話し方や内容の丁寧さで分かってしまう。

リノベーションをしない選択をすることもある

注文住宅新築の話がリノベーションになることやリノベーションの話が注文住宅新築になることはよくある話です。

今日、完成したのが「リノベーションをしなかった家」。

ナニナニ??

実は、プラン申込みを頂いて実施設計に入っていたのですが二世帯住宅を断念したというもの。

これは私たちリノベーション会社にとってはとっても痛い話ではあるものの、独り暮らしのお父様の為に遠方の息子さん夫婦が二拠点生活をしてでも暮らしを支えたいという願いから計画がスタートした経緯があり、無理が多過ぎました。

打ち合わせを重ねて本当に必要な工事なのか、どう暮らしていくのか、みんなが幸せなのか・・

一度工事が始まってしまえば解体してしまうので後戻りができません。

よーくよーく現在と未来を自問自答する良い時間を醸成するのも私たちのしごと。

という訳で、リノベーションをする予定だった母屋に隣り合わせで建っていた平屋の離れのみを壊して

先の計画が進められるようにと整地をする工事に変更となりました。

私たちは建築の提案もします。

しかし、中止の提案もします。

そして何よりもお客様がどうしたいのかを紐解き、納得をした建築を目指しています。

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