暑くなってきたら壊れるエアコンの謎

この記事は、2023年7月3日に公開したブログのアーカイブ記事です

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしているSOWAKAの杉山です。

今日の尾張旭市の予想最高気温は35度。

現場へ出る時に必ず着用する空調服も、外気を服の中に取り込むだけなので、熱風しか入ってこないです(笑)

逆に、3月頃に着用すると腰を冷やしてしまうので腰痛になってしまう。

それでも、空調服があるのと無いのとでは全然違うから依存しています。

建築をするための作業をする側、管理をする側の環境もこの20年で大きく変わりました。

同じ様に住む側(暮らしていく側)も、どんな家を作るのかという性能の差を考えなくてはいけなくなりました。

でも、【レベル4】って言われても分からないですよね。(笑)

奥が深くて難しい! 

何だか、学術的な説明をするより簡単に教えてほしいって思いません?

私たち設計する側もどんどん新しい技術が出てきたり、基準が変わったりと付いていくのが大変!!

政府が目指す住環境整備というのは、やっと世界を見始めてきた感があって、日本ってかなり遅れているんです。

弊社のブログをずいぶんと前から読んでくださっている方はご存じだとは思いますが、日本の家ってのは暑くて寒くて防犯性能と品質の低い建物ばかり量産してきました。

「スクラップ&ビルド」という思想から、建て替えサイクルを早めて経済を回す方法です。

たしかに、これで日本の高度成長期がありました。

日本の建て替えサイクルは35年に対して欧米は70年。(約2倍ですよね)

核家族化も進み、日本人は住宅ローンばかり払っている。

確かに不動産を持っていれば人生の勝ち組に見えるかも。

でも、借金してるだけですよ??  

35年間働き続けますっていう契約をしているだけじゃないですか?

私は賃貸でも持ち家でも心豊かであればいいじゃんって思ってしまう。

だいぶ変な理論に脱線してしまいましたが、もしこれから家づくりをするならば、買いやすさやデザインばかりではなく

・その家族にとって暮らしやすい間取り

・その家族にとって無理の少ない建築費用

・イニシャルコストも気になるけど、ランニングコストを抑える性能

・将来起こりうる社会情勢を考える(犯罪、気象、経済)

すごーーーく大事だと思います。

一生に一度の買い物だからこそ、真剣に向き合うのも楽しいですよ。

苦手な項目があるとしたら、それを相談できる会社と一緒に家づくりをする。(コレ大事)

表題にあるエアコンについてですが、この数年間だけを見ても消費電力がだいぶ抑えられて、ランニングコストを重視した商品がどんどん出てきていますね。

夏に壊れるのは、春に使っていなくて久し振りに使うのが夏ということもあるだろうけど、暑い部屋を涼しくしなければならないのでどうしても機械に負荷がかかるから壊れやすいですね。

建築的な理論を期待していた方はすみません。

エアコン、冷蔵庫はだいたい購入してから10年目くらいの夏に、負荷に耐えられず壊れてしまう。

だからといって、エアコン無しの生活を目指そうとするのは、これだけ異常気象が続くと生命の危険もあるのでやめた方がいいでしょうね。

絶対に10年後に壊れると思って計画をしておくのが大事ですね。

建築でその負荷を減らすとすれば、建物の断熱性能を上げることだと思います。

弊社のリノベーション標準仕様は「暖かく、涼しく、静かで、安心に囲まれて」。

外壁や屋根、サッシも取り替えて・・・という完全なスケルトンも良いのですが、費用もかかり過ぎる。

60%のお客様は外壁と屋根はメンテナンスをして、サッシもLDKと玄関だけ最新型サッシに交換をして、内部の断熱や間取りに費用をかける選択をしています。

突然、エアコンが壊れても修理や買い替えができるくらいの余裕をもった家づくりが必要ですよね。

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