サッシの戸車で悩む
この記事は、2022年2月16日に公開したブログのアーカイブ記事です
執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)
こんにちは。
名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。
昨年12月に毎年色々と呼んでいただけるお客様からの依頼で、マンションの掃き出しサッシ(ベランダへ出る窓)が重くて開けづらくなったとのことで、戸車の交換手配をしておりました。
15年位前に比べると、最近は人手不足と発注してからの納期にも時間がだいぶかかるようになったので、1週間以内に何かを修理して完了させることが難しくなってきました。
逆に言うと、15年前は何でもすぐに対応ができたので業者側からすると、とてもやり易かったです。
今は12月も15日頃に資材が入ってこなければ、年内は諦めなければならない感じです。
働き方改革の影響かもしれませんね。
お客様からすると、たった戸車を交換するだけなので、見に来て取り換えて終わりという想像をすると思います。
20年位前にサッシメーカーの統廃合があったので、築20年より前の特にマンションの戸車を交換するのは私は苦手です。
12月の第1週にお約束して、戸車のサイズを測り、写真を撮って問屋さんに調べてもらいました。
第2週に問屋さんから、もっと詳細に計測してくれないと部品を絞り込めないと連絡が入り、職人に来てもらって再計測。
第3週に取替えができそうな戸車が見つかってすぐに発注をしましたが、年内には納品が難しく、1月初旬は工事予定は埋まっていて下旬になってしまうとのこと。
私が最初に計測した時にもっと絞り込めていたら年内に納品ができたかもしれない。
ただ、後で言われたのですが、年内に納品ができてもたぶん工事の段取り上で1月中旬だったと思うと。
あまり変わらなかったですね(笑)
でも、お客様に2回も時間を作ってもらってしまったので少し申し訳ない。
サッシメーカーが統廃合した時に、各メーカーが共通の形状としていれば今になって問題は出てこないのですが・・・
部品としては何万点というところから探す形になることや、独特の形状などがあり、ピンポイントで探すだけでもとても大変な作業です。
その作業を少しでも楽にしてもらおうと私が計測してきたのですが、ミリ単位で形状を測ってデッサンして写真を撮っていかなければならなかったです。
リフォームって手軽に簡単なイメージがあるのですが、ちゃんとやろうとすると数十年前の部品と現在の部品を繋ぎ合わせたりするので本当は大変。
それを少しでも怠ると悪徳リフォーム屋と言われてしまう(笑)
数百円の部品を3人くらいが数時間かけて部品を特定して、お伺いして15分くらいで作業完了する。
データベース化してAiが探してくれる時代がくると、もう少し安く部品交換ができるようになるかもしれませんね。
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