中古購入と修繕の落とし穴

この記事は、2016年3月28日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

1週間ちょっと振りに事務所に戻ってきました。

何をしていたかというと・・・お仕事です(笑)

毎日現場へ足を運びたいから事務作業が遅れてしまう。 私の悪いクセ。

先日、マンションの大規模改修工事着手前の設備配管や機器類のチェックを行いました。

近年は予算の関係で管理会社に委託せず自主管理としている共同住宅も多くなってきましたが、気を付けないといけないのが住民だけの組織で共益費を全入居者から徴収できるか、定期的にしっかりとメンテナンス工事を行う事ができるのか、工事施工会社と住民の癒着はないかです。

これは、中古マンションを購入する際にも注意するべき事項でもあります。

築年数が30年以上だと、新築の時から住んでいる住民は高齢世帯となっています。

そして、共益費や積立金の滞納がある住民が多いと的確なメンテナンスができず、施工会社に過度な価格競争をさせてしまい質を著しく低下させてしまう。

通常な思考であれば価格が下がれば質が下がる、もしくは、施工会社に負担がかかるということは分かりそうな事ですが、計画ができていな現状に蓋をしたいから仕方がない。

中古マンションの購入時も同じです。

場所と予算が合うと何故か判断能力が低下してしまうのが人間。

だから、購入を決定する前に調査依頼をしてほしいものです。

ただ、私はズバッと言ってしまうから

背中を押してほしいだけの方はお話し上手な営業マンに背中を押してもらってください。

ちなみに、先日の調査したマンションは二十数年間ノーメンテナンス。

外壁は防水性能が無くなってしまっていて、コンクリート内部の鉄筋が錆びて爆裂状態。

全てが無計画で放置された建物。

そして、過去に色々な会社から見積りが出ていたので確認をしてみると・・・

はぁ・・

その直し方は無いわな~って怒りが込み上げてきた。

修繕をできない会社が修繕の見積もりを出してはダメ!

今日も建物を愛してほしいと訴えるワタシでした。

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