北名古屋市マンションリノベ造作中

この記事は、2022年5月18日に公開したブログのアーカイブ記事です

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

ゴールデンウィーク明けから着手した、北名古屋市のマンションで工事を進めているリノベーション現場で、お客様と現場打合せを行いました。

ほとんどの現場は工事が着手する前に図面や内装仕上げまで全て決まってから始まるので、工事が終わるまでお客様と打合せをする機会が減ります。

弊社の場合、問合せをいただいてから初回訪問。

2回目は初回訪問時にヒヤリングをした内容に基づいて図面や見積書、CGやVRなどでプレゼンテーションをします。

3回目にプラン申込をいただいて本格的に設計を始めていきます。

だいたい、1回の打合せが2時間から3時間で、1週間に1回から2回はメールで進捗状況や質問、回答などを行って進めていきます。

これをフルリノベーションだと繰り返すこと10回くらいでやっと実施用図面集と実施見積書が出来上がります。

どんな図面を書いていくのかというと・・・

・プラン図  (2回目の打合せで概算見積書と共に提案させていただく間取り図)

・PLAN1~6 (プラン申込をいただいてから間取りが決まるまでプランを考えていきます)

        だいたい、PLAN4~6くらいが平均となりますので、プラン申込が終わってから4~6くらいのプランを話し合って決めていきます。

・既存平面図 (問合せをいただいた段階での間取り図)

・解体平面図 (工事を始めて解体工事が終わった段階での建物の姿を図にします)

・実施平面図 (改修後の間取り図 幅や奥行、広さが分かる図面)

・平面詳細図 (間取り図をもっと細かく書いた図面で、1階2階などフロアごとに書きます)

・展開図   (各部屋の中心に立って各方位を見た時の高さ関係が分かる図面)

・電気設備図 (平面詳細図にコンセントやスイッチ、回路、水道蛇口、配管ルートを書いた図面)

・部分詳細図 (造作で棚や化粧台、階段などを作る際に必要な図面)

・住設機器図 (キッチンやお風呂、トイレなどの図面、オリジナルキッチンなどの図面)

・部品詳細図 (建物や内装に使う部品などの図面)

・家具図面  (オリジナルで製作をする家具の図面)

多い時(着手までに期間がある場合)は打合せ回数も15回、16回となる場合がありますが、設計期間が2~3ヶ月で10回というのが一番多いです。

その場合、工事が始まるまでに弊社設計担当が、数人で延べ310時間ほどかけて設計図面を書いていきます。

また、オプションで内観CGを追加で作成したり、CGをベースに建築模型を3D設計して3Dプリンターで製作もしています。

それでも仕上がっている状態から推測をして図面を書いていることもあり、解体工事が完了したときに再設計期間を3日から7日設けて設計図の修正を行っていきます。

だから、お客様との現場打合せというのがとても重要になってきます。

雨漏れをしている部分や壊れている部分、設計図面の相違点などを説明して、どう修理をしていくのか、どう図面を変えるのかを話し合います。

たまに、リフォームを繰り返した建物だと綺麗に仕上がっているので柱に見えていたところが違っていたり、白蟻被害で土台、柱、梁と全部無くなっていたり・・・

色々な建物と向き合っています。

だから、私たちリノベーションの設計は意外と地味に細かい部分まで計算をしています。

解体工事が終わって再設計期間に現場チェックをするのが本当に楽しい仕事です。

コレ、私たちにとって答え合わせみたいなもので、かなりストイックではあるのですが、表面しか見えない部分の内部構造の作り方や劣化具合、施工精度(新築で作った時の建物の良さ)を考え抜いて工事費用を計算しながら図面を書いているので、頑張った分だけ楽しくてしょうがない訳です。

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