鉄骨造戸建てリファイニング着手

この記事は、2019年5月26日に公開したブログのアーカイブ記事です

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じてリノベーションの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

先日、名古屋市東区で重量鉄骨2階建てのリノベーションが着手しました。

正確には上水、下水、ガスや電気などの配管、配線をメーター以降(2次側という)の全てを交換するリファイニング工事です。

リフォームだと解体が限定的で近くの配管や配線に接続するので取り換えができない。

リノベーションだと建物内部の配管や配線は全て取り換えができるのですが、外壁やメーター付近が工事範囲となっていない場合は費用がかかり過ぎてしまうので、通常は取り換えをしない。

今回の様なリファイニングは水道、ガス、電気等のライフラインを、道路付近に設置されているメーター以降の全てを新しくして、数十年間先も大規模な修理をしないプランです。

建物自体は30年以上前の昭和時代に設計されたものが大半のリノベーション物件を、住まい方や価値観、家電、通信機器を新築同様に建物を変えるのが弊社の進めるリノベーション・リファイニングです。

どうしても、皆さんは『今』を見てしまうものですが、建物が築30年だったとすると20年後は築50年です。

建築、設備、電気、弱電、断熱の設計も半世紀以上前の設計に基づいて作られていくことを考えると、大きな出費に対する費用対効果が全くありません。

弊社のお客様の平均年齢がおおよそ40歳。

20年後だと退職を控えた60歳。

当然に収入も減ってきてしまう訳ですが、80歳まで住む計算をすると40年先にどんな建物になっているのでしょうか。

現在が築30年だと、40年後は築70年です。 

その間、色々と世の中が変わっていくので現在では最新でも骨董品扱いになります。 

そして、今、余力を残さずに集大成のつもりで費用をかけ過ぎてしまうと退職後にとても寂しいことになってしまいます。

じゃあ、40年後に築40年になる新築をする選択をした方がいいじゃないのか・・

それは予算などを考えなければ理想としては、私もそう思います。

例えば、リノベーションで2000万円かかる計画をしたとします。

同じ仕様で新築を建てようとしても建築費用が1.2倍ほどかかり、建築費用と別の諸経費が3倍ほどかかる。

また、新たに土地を購入して注文住宅を建てようとする方は、融資が難しくなるケースが多いので中古物件×リノベという選択に落ち着く方も多い。

必ずしも、リノベーションがしたくて選択している方だけではなく、新築の中でも建売住宅は購入できても、注文住宅には手を出せない方もいるということ。

その逆に、親の代から引き継ぐという選択をする為にリノベーションをする場合も多い。

今回の工事は、幼少時代から住んでいた思い出いっぱいの建物をリファイニングして、建物も人間も折り返しにきた時に一度リフレッシュ。

都合が悪い事に目を背けずに直す場所は徹底的に直して、現在の基準に合わせた改修です。

8月末に完成予定なので、6月に解体工事、断熱工事  7月に造作工事 8月に内装仕上げ工事という順で進んでいきます。

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