中古物件を買う前に

この記事は、2016年5月27日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

昨日、SUVACOからの問い合わせで中古マンションを購入してリノベーションをしたいというお客様とお話しをさせていただきました。

事務所に連絡が入り、内容を聞いた私はちゃんとお客さんに伝えてあげなきゃと勝手に考えていました。

なぜならば、お客さんはリノベーションをしたいのに中古×リノベーションの流れを把握できていないからだ。

不動産屋さんからリフォーム専門業者を紹介されたAさん。

気に入ったマンションを見つけてローンの事前審査も通り、来週の土曜日(9日後)に不動産売買契約を控えている。

 しかし、Aさんはリノベーションができる物件かどうかをチェックしてから売買契約をしようと考えて、SUVACOからリノベーション業者の紹介を依頼した。

SUVACOからはシンプルモダンの弊社と北欧テイストのKU〇ABOが紹介されお話しをする機会ができました。

Aさんと私は電話で話をしただけの関係ですが、私の中では伝えたい事があった。

まず、明後日に現地調査依頼というのは調整がつかないからお断りをした。

次に何故、大切な現地調査日が今週末しか予定できないのかを聞いてみた。

これには訳があって、まだ住んでいる中古物件を購入する場合は先方の都合で調査日が限られてしまう事もある。

しかし、売却はしたい筈なので受け入れる事の方が多いのですが、回数にも限度はある。

そして、もう一つの理由はお客様が弊社に現地調査を依頼する度合を確認するため。

最近は少なくなりましたが、調査に伺うと相見積先の同業他社が数社いて効率よく説明をしてプランと見積りを依頼する事もありました。

まぁ、私は帰ってしまいますが。

Aさんは今週土日でリノベーション会社に見てもらって、火曜日か水曜日にプランと見積書を確認して不動産を購入するかどうかを確認しておきたかったとの事。

1~2日でプランと見積書を出すのは弊社では難しいと伝えたうえでKU〇ABOさんも厳しいんじゃない?って話を伝えたところ、

今日リフォーム屋さんから見積りが出てくる予定だったけど作成が遅れているって連絡があったんですと。

やっぱりね~ 

解説をすると、住宅ローンにリノベーション代金を組み込む場合は不動産売買契約時にローンの契約となるので

・施工会社の確定

・リノベーション代金の確定(工事請負契約書が必要)

・プランの確定

が必要になってくる。

この説明をリフォーム屋さんからも不動産会社からも聞いていないAさんでした。

要するに、リフォーム屋さんかKU〇ABOか弊社で施工をしなくてはいけない。

しかも、打合せ回数はゼロに等しく、見積り回数は1回。  

ありえないでしょ。

察するに、リフォーム会社は営業会社なので上手です。

急に相見積先が出てきたから出揃ったところで後出しジャンケンをしようと考えたのではないか。

私はお断りをした。 

だけど、Aさんには良い暮らしをしてほしい。

なぜならば、Aさんの現在のお住まいは賃貸ですがリノベーション物件だと聞いたから。

だからこそ、その流れのままで物件を購入するならリフォーム会社のニッ〇ホームではなくKU〇ABOで契約をして!と。

ひと通りリノベーションをするための流れを伝えて電話を切ったのですが、土地と建物は縁ですからね。

もし、この気に入ったマンションが売れてしまったとしたら縁が無かっただけってこと。

大金を払って想いが現実にならないよりも、一度立ち止まって考え直すのもひとつ。

あとはご夫婦で話し合って決めることです。

いつもストレート勝負のワタシ。 

商売が下手だな~ってつくづく思う。

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