結露対策のリフォーム

この記事は、2018年9月1日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

先日、尾張旭市内のマンションで断熱改修を行い引き渡しを行いました。

近隣や当マンションにお住みの皆様、ご協力有難うございました。

さて、断熱改修。

今回は暑いからではなく、次の冬以降を快適に過ごすための寒さ対策+結露対策です。

マンションだと北側の洋室が寒くて結露がひどい状態でカビだらけになっていませんか?

気密性の高いコンクリート造のマンションでは、換気をしないと内部の湿気が外へ逃げていかないので、外部に面していて冷たくなっている場所に湿気が滞留しやすい。

じゃあ、どうしたらいいんだろ・・・

ズバリ、室外と室内の温度差を無くして、室内の湿度を低く保つ。

ちょうど結露が気になる1月、2月は寒いので暖かくする+インフルエンザが流行る時期なので、皆さんの家でも加湿器で湿度を高めにしますよね??

結露を起こすには最適な環境が整ってしまうのが日本の冬なのです。 

最近のマンションは断熱性能が高まってきたので、昔に比べたら随分と良くなってきました。

でもひとつ忘れてはいけないのが、作ったばかりの鉄筋コンクリートのマンションは、砂利とセメントと水で作られたコンクリートを成型してできた建造物です。

水分が抜けて固まり形として成り立っているわけですが、コンクリートを流し込んで1年以内に竣工して分譲販売されている。

要はまだ水分が抜けてないんです。 

コンクリートは長い年月をかけて水分が抜けていき、同時に強度が増していきます。

外壁にタイルを張ったり、塗装をしたりして外へ湿気が出にくくなると室内に抜けていくしかありませんね。

だから、壁の中は湿気があるのです。

じゃあ、水分が抜けた築25年以上の建物はどうか・・・

まだ断熱性能が高い建物が少なかったので、外気と室内の温度差で外気に接する部分で結露が発生しやすい。

築40年以上前だと、発砲ウレタンによる断熱すら施工されていないマンションもある。

これでは結露でベタベタになってしまいますよね。

もう一つ、天井や壁や床だけでなく、一番結露がひどく皆さんを悩ませているのが窓。

今回の写真は窓を2重に取り付けた完成写真です。

全部解体をして発砲ウレタンを吹き付ける工法もありますが、コスト面を考慮すると大規模にリフォームしなければならなくなるのでなかなか手を出せないです。

今回は壁や天井など効果が高い断熱をしていますが、今までに結露をした事がない。

冒頭に説明しましたが、結露は発生する要素が高いと発生します。

絶対しない!とは絶対に言わないけど、工夫をすればかなり抑える事はできます。

結果が分かる冬が楽しみです。

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