新築とリノベーション

この記事は、2017年5月16日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

こんにちは。

名古屋市や尾張旭市でリノベーションの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

先日の日曜日は弊社の事務スタッフの家に遊びに行ってきました。

ウチに入社する前に建てた家の定期点検があるらしく、どこをどう伝え、どう見ればいいのか・・

そんな質問から実現したお宅訪問。

私は基本的に何も言いませんよ。と返しました。

知り合いやお客様の友人からしょっちゅう『見て』と頼まれるが家というのは作るまでに経緯がある。

それはリフォーム、リノベーションの完成後や計画段階でも同じ。

見る目的は何か・・・それに尽きます。 私は見れば全部気になる。

完成後に見る場合は

・プロに見てもらうことで安心したい。

・気に入らない部分や不安があるから自分の考えが正しいか判断したい。

・徹底抗戦したいからアドバイスがほしい。

なぜ、何も言わないのか。

それは前述した『経緯がある』からです。

でも、建てた時期の建築基準法違反の建物の場合やあきらかな手抜き工事、放置すると建物が悪くなる場合は必ず言います。

中古物件を探しているお客様からの調査依頼はこれにあたります。

それに対して、間取り、納まり、品質に関しては建物の工事代金や打合せ次第というのが実情です。

ここについて私が話をしても仕方がないのです。

完成後に『見て』という話のほとんどがこの口を出せない問題がほとんどだから見に行かないし何も言わない。

言ってしまったら困るでしょ??

本物の伝統工芸品と100円ショップで売っているレプリカを比較して感想を聞かれているようなもの。

でも、この日はちゃんと見てあげようとしていました。

結果は・・・逆に私が勉強になったという惨状。

おそるべし一条工務店!

日本の建築技術の結集ですね。

この品質をリノベーションでできないものか・・

残念ながら、今のリノベーション業界では一条の最新住宅の部分部分のマネしかできないレベル。

まぁ、金額も倍近くかかっているけど、リノベーションでそんなに出すなら新築にしますよね。

新築には新築の良さがあり、改修には改修の良さがある。

どんな暮らしをしたいか が分かれ道です。

最近、20年前の大和ハウスや積水ハウス、ハイムのフルリノベーションをやっている弊社。

まだまたできない会社が多いからウチに仕事が来るのですが、トップブランドの住宅メーカー

と比較すると、最高レベルまで頑張ってもウチは10年位遅れた技術レベルしか提供できていない。

なぜならば、1年遅れ位の技術レベルだと解体工事があるリノベーションの方が建物単体で

考えると予算が高くなってしまう。また、どこまで建物を触ることができるか。

リノベーションの場合、20年前の基礎、柱、梁、屋根は残す。

いや、残さないと確認申請が必要になる。申請をしないと違法になる。

色々残して補強をしているが、2017年の新築住宅には絶対に負けてしまうのが本当の姿。

新築に負けるのは悔しいけど、リノベーションでウチは日本でトップレベル(笑)

たぶん。

気持ちだけは。

さあ、日々勉強です!

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