子供部屋は本当に必要?

この記事は、2016年3月28日に公開したブログのアーカイブ記事です。

執筆:坂本真由(株式会社SOWAKA・代表)

こんにちは。

名古屋市、尾張旭でリフォーム、リノベーションの提案をしている株式会社SOWAKAの坂本です。

桜もちらほら咲き始めて一気に春を感じています。

我が家の長女も4月から小学校に入学します。

まだ言葉も少ししか話せなかった長女が、あっという間に今週保育園の卒園式を迎えます。

親として胸いっぱいの卒園式になることでしょう。

本題に入りますが、皆さんのお宅に子供部屋はありますか?

我が家は築42年の平屋をリノベーションして住んでいますが、計画当時は子供部屋について夫婦で悩みました。

子供部屋を一人づつ用意するべきか。

プラン的にそういくつも部屋を作れなかったというのもありますが、夫婦の子育ての考えとして、立派な子供部屋はいらないという考えに至り、4帖ほどの小さな部屋を一つ作ったのが5年前。

それから引っ越した時には一人だった子供も3人に増え、長女が小学校に入学する前にと思い、去年子供部屋を少し広げる改装しました。

今は3人で8帖ほどの部屋を共有しています。

子供部屋は必要か?

今、子育て中、これから子育てをする世代にとって、子供部屋というのは悩まれる方も多いのではないでしょうか?

自分のテリトリーとしての部屋を意識する。

男女の兄妹がいる場合、思春期には特に個々の部屋というのを意識するでしょう。

「でも子供部屋を与えると、引きこもってしまいそう」と心配される方が多いのも事実です。

最近のさまざまな事件を見ているとそんな気持ちもわからなくも無いですね。

しかし、逆にそこから学ぶことも数多くあると思います。

個々の部屋を用意することで、自分の部屋(テリトリー)の片付けや掃除を自分で管理させることで自立心が養われる。

逆に個室でなくても兄弟・姉妹同じ部屋を使うことで役割分担をして、自分達の部屋を管理することは出来る。その中で協調性を学ぶことも多いのかと思います。

どちらが正解でどちらが間違いというのは決してありません。

子供部屋の問題だけで、子供の将来がダメになるということもありません。

そんなに子育てって単純ではない気がします。

我が家は女の子3人というのもあり、あえて一人一人の部屋を作らず、3人で共有できる一つの部屋を用意しています。

4月から小学生になる長女の他に、2人の娘も保育園児なので、部屋にこもって勉強するということはありませんが、共有の一つの部屋の中でも、自分の物は自分で管理できるように工夫して、おもちゃなどは個人個人に分けて、「自分のもの」というのを分かるように分けています。

位置的に孤立する部屋を子供部屋にしないようにする

子供部屋を計画していると、玄関から入って家族が集うリビングなどを通らずに向かえる部屋というのは避けたいはずです。

でも間取り的に無理‥

そこでちょっと考え方を変えてみませんか。

子供部屋は、部屋として確立している必要性があるのでしょうか?
6畳などの広さが必要なのでしょうか?

小学校高学年ぐらいまでは、リビングなど家族が集まる場所に子供のスペースを作るという手もあります。

今はこういったプランにされる方がとても多くなってきました。

小さいころは、宿題を家族が集まるリビングやダイニングで行うことが多いので、まずはそこからと視点を変えるのも一つの手です。

お友達が来たときも、家族の前を通って部屋に入ることで、子供たちが家の人に顔を出しやすい環境を作ることが大切だと思います。

まずお邪魔したら挨拶をする。

大事ですよね。

我が家は、個々の子供部屋を作るスペースがないというのが一番の理由でしたが、大きくなってもみんなで集まって常に会話をしていたいという夫婦の考えから、今の形になっています。

我が家の子供部屋は約8帖です。

4帖のスペースに、3人並んで勉強できるように作り付けのカウンターを造作してもらいました。

 将来受験をする年齢になったら、どうするのか。

まだはっきり決まっていませんが、こういう環境に慣れているとどうにかなるかなとも思っています。

その隣の4帖のスペースに、ロフト付きベッドスペースを作りました。

まだ小さな子供達なので、今は川の字になって家族5人で寝ています。

子供たちだけで寝るように なったら、どこで寝るかで喧嘩するのでしょうか。

ローテーションという手もありますね(笑)

私自身は小さな頃に、しっかりとした大きさの子供部屋を与えてもらっていました。

自分の好きなインテリアにしたりしながら個室を楽しんでいました。

ですが、思春期になると部屋にこもっていた時期もあり、一長一短だと感じていたので、今の考えに至っています。

思春期を迎える頃、自分の部屋がほしいと言われるかもしれませんが、沢山のお客様と話していても、「個々の部屋があっても意味ないぐらい、リビングに集まっているよ」なんていう話も聞きますので、どう子育てしたいか、していくかで変わってくるのかなとも思います。

気付けば自然に家族が集まっている という家族っていいなと思います。

もちろん子供にも成長のため「自分だけのスペース」を用意する必要はあります。
しかしそれは、必ずしも「独立した孤立部屋」でなければならない理由はありません。

建売住宅ですと、まだまだ子供部屋がいくつあるという風に目がいってしまいますが、人それぞれの生活スタイルに合わせて変えていけるリノベーションを、もっと広い視点で楽しんでほしいと思います。

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