ペラペラ断熱とはオサラバ
執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)
こんにちは
名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしているSOWAKAの杉山です。
現在、名古屋市熱田区で行われている、積水ハウスの重量鉄骨造3階建てをフルリノベーションしている現場では、今しかできない断熱充填作業の真っ最中です。
リノベーションは1,500万円以上はかかるので、たぶん20年以上は大規模に建物を触ることはなくなります。
築25年だと仮定した場合は、20年後に築45年となる。
その20年後に45年前の性能設計となるか、20年前の性能設計となるか・・・
日本の建物はとにかく暑くて寒い!
この10年でだいぶ欧米に建物の環境基準に近くなったのですが、それまでの断熱材は見たらビックリすると思う。
やっと政府も本気で取り組み始めてくれたので、建物の性能が飛躍的に上がりました。
リフォームでは難しいのですが、リノベーションをするのであれば、見た目も大事ですがランニングコストを抑えながら快適な家に変えた方がいいです。
ローンを組まずにリノベーションをする方は弊社でも30%ぐらいです。
70%のお客様は住宅ローンを組むのですが、断熱性能を高めるために300万円~400万円かかる今しかできない工事を、20年間ぐらいで少しづつお支払いをする。
私の家は15年前にリノベーションをしたので、床下も壁も屋根裏も旧基準で作りました。
今、リノベーションをするのであれば絶対に抑えておきたい工事項目でした。
時代が違うけど後悔。
以前にリノベーションを弊社で行ったお客様との対談【YouTube】
12分13秒動画のうち、断熱について4分30秒の部分でお話をしています。
断熱リノベーションでそんなに変わるの??? ヤラセ??
そう思った方は弊社事務所もセルロースファイバーで断熱されているので、是非とも体験しに来てください。
絶対に断熱したくなる。
話しがそれてしまいましたが、熱田区の現場に採用している弊社標準仕様の床下断熱材は厚さが8センチ。
よくある床下断熱材は4センチ5ミリなので、全然性能が違う。
大人は暖かくても、子どもは背が低いから床下からの冷えは不快だと思う。
ただ、子どもは環境に慣れるので寒過ぎなければ大丈夫だとは思いますが、「予想平均温冷感申告」通称PMV(Predicted Mean Vote)というデンマークの大学教授が提唱した温熱4要素・着衣量・代謝量を考慮し、暖かくもなく涼しくもない熱的中立に近い状態において、温冷感の平均値において大多数の人が不快にならない理論的に予測する温熱指標というものがあります。
何となく暖かい、寒いというのは風が吹いていたり着衣量によっても異なるのですが、家の中ではやっぱり楽な恰好をしていたいですよね。
同じ様にISOでも椅坐位における上下温度差の限界を、くるぶし(床上10センチ)と頭(床上110センチ)の大人を仮定した場合の温度差は3℃以内と定めています。
通常の室温が19℃と仮定した場合は床上10センチの場所で17℃、床上110センチの場所で19℃だと不快ではないみたいですね。
だから床下の断熱ってとても大事なのです。
長々と読んでくださいまして有難うございます。
久し振りにブログを書いたらウンチクだらけになってしまいました(笑)
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